
【☞荒野の少年イサム】
『荒野の少年イサム』(こうやのしょうねんイサム)は、原作:山川惣治・作画:川崎のぼるによる日本の漫画作品およびそれを原作としたテレビアニメ。『週刊少年ジャンプ』(集英社)誌上において1971年38号から1974年2号まで連載された。
山川惣治が『おもしろブック』(同)に連載していた「荒野の少年」(1952年)を原作としている。
日本人とアメリカインディアンの間に生まれた少年が主人公である。「人種差別」や「武器は使う者によって神の道具にも悪魔の道具にもなる」など、様々なテーマが根底に流れている。
『荒野の少年イサム』(こうやのしょうねんイサム)は、原作:山川惣治・作画:川崎のぼるによる日本の漫画作品およびそれを原作としたテレビアニメ。『週刊少年ジャンプ』(集英社)誌上において1971年38号から1974年2号まで連載された。
山川惣治が『おもしろブック』(同)に連載していた「荒野の少年」(1952年)を原作としている。
日本人とアメリカインディアンの間に生まれた少年が主人公である。「人種差別」や「武器は使う者によって神の道具にも悪魔の道具にもなる」など、様々なテーマが根底に流れている。
「山川 惣治(やまかわ そうじ)」原作の「荒野の少年」を、「►巨人の星」などで有名な「川崎のぼる」作画で改めて描いた作品。
漫画は、「少年ジャンプ」において連載されていました。
「山川惣治」さんは、1992年にお亡くなりになっており、少し古い方なので、ご存じない方も多いと思います。
多くの絵物語(挿絵の比率が高い小説)を出掛けて、代表作は、角川アニメ映画にもなった「►少年ケニア」。
山川さんの描く絵は、非常に人気があり、1954年の画家部門の長者番付では1位になったこともあるようです。
また、「梶原一騎」が「►あしたのジョー」の原作を書いた背景には、山川さんの「ノックアウトQ」というボクシング漫画を、子供の頃に読んで感動したから、と語っているようですね。
「山川惣治」の1952年の作品を、「梶原一騎」原作の作品で人気作家となった「川崎のぼる」が約20年ぶりに描き直した、というところが、何とも面白い巡り会わせだと思います。
本作は、人種問題、黒人と白人、インディアン(アメリカ先住民)関連の話が頻出し、メッセージ性の強い西部劇です。
それを、川崎のぼるの劇画的表現を駆使した迫力ある画とオリジナルキャラクターが娯楽性のある魅力的なものしています。
そんな本作は、1973年にアニメ版が製作されました。
■テレビアニメ
1973年4月4日 - 1974年3月27日までフジテレビ系で放送された。全52話。
製作:東京ムービー、フジテレビ
日本で最初のテレビアニメによる西部劇である。
荒野の少年イサム ちょい見せ
1973年4月4日 - 1974年3月27日までフジテレビ系で放送された。全52話。
製作:東京ムービー、フジテレビ
日本で最初のテレビアニメによる西部劇である。
荒野の少年イサム ちょい見せ
■あらすじ
西部開拓時代のアメリカ。
生後間もなくして母を亡くし、父親と生き別れた日本人少年「イサム」。
彼は、心優しき鉱夫達が暮らすロッテン・キャンプで希望の象徴、「サン・ボーイ(太陽の子)」として育てられる。
しかし、大洪水により街は壊滅。
濁流に流されたイサムを彼を拾ったのは、凶悪な強盗団「ウィンゲート一家」であった。
アウトロー流の教えを受けたイサムは天才ガンマンとして成長する。
イサムは初めて人を銃で殺してしまったショックから一旦は銃を捨てるが、正義のために銃を使うことを決意し、一家と手を切る。
そして、賭けで手に入れた愛馬「サンダーボルト」とともに、まだ見ぬ父・勝乃進を捜す旅に出る。
行く先々ではびこる悪と戦うことになるが、さすらいの旅を続けるのであった。
それでは、オープニング、エンディング、行ってみましょう。
荒野の少年イサム OP/ED
オープニング、勢いのある格好良い曲ですね。
まるで変身ヒーローの主題歌のようです。
歌っているのは、「ボーカル・ショップ」。
60、70年代のアニメや特撮の主題歌を数多く歌っているコーラス・グループです。
その一部を紹介すると、アニメでは、「►黄金バット」、「►マッハGoGoGo」、「►デビルマン」。
特撮では、「►忍者 赤影」なんかがそうですね。
そして、エンディング。
こちらは、「西部劇」を意識したような曲調ですね。
歌っているのは、「チャーリー・コーセイ(当時・チャーリー・チェイ)」。
アメリカ人の父と中国人の母を持つハーフで、神戸で生まれ育った日本人、という異色の歌手、ギタリスト。
第1期「►ルパン三世」のオープニング、エンディングを歌っている事で有名です。
そのほか、変わったところでは、プロサッカーチーム「ヴィッセル神戸」の応援歌「勝利の港」や、ゲーム「塊魂」のBGMなども担当しているようです。
さて、荒野の少年イサム。
アニメ版は途中からオリジナルのエピソードが増え、かつ残酷なシーンを抑えた演出がなされているようです。
また、主人公のイサムも原作では青年へと成長して行きますが、アニメ版ではある程度の段階で成長が止められています。
確かに、劇画調の漫画版に比べ、アニメの方が明るい印象を受けますね。
キャラクターの表情も柔らかいです。
主題歌からも感じる通り、どちらかと言うとイサムをヒーローとした、子供達にも分かりやすい作品に仕上がった感じですかね。
ちなみに、主人公・イサムの声を担当しているのは、「神谷 明」です。
数多くのジャンプキャラを演じてきた神谷明さんですが、本作が初めてジャンプキャラを演じた記念すべき作品です。
はい、という事で、荒野の少年イサム。
「山川惣治」原作、「川崎のぼる」作画による漫画で、ジャンプで連載された作品。
のちのジャンプの黄金期を支えた漫画家にも大きな影響を与えた作品です。
また、アニメは、日本初の西部劇アニメと言われています。
2013年には、「週刊少年ジャンプ45周年記念」として、全5巻の復刻版コミックスが発売されています。
映像ソフトは、2012年にDVD-BOXが発売されています。
興味のある方は、ぜひ。
以上
※みなさんの感想、思い出など、コメントお待ちしております
【荒野の少年イサム】
後のジャンプ漫画家にも影響を与えた日本発の西部劇作品
後のジャンプ漫画家にも影響を与えた日本発の西部劇作品
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