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【男どアホウ甲子園】水島新司の野球漫画のアニメ化は、この作品から始まった




【☞男どアホウ甲子園

『男どアホウ甲子園』(おとこどアホウこうしえん)は、原作・佐々木守、漫画・水島新司による野球漫画。1970年から1975年まで『週刊少年サンデー』で連載された。1970年から1971年にテレビアニメが放送された。第19回(昭和48年度)小学館漫画賞受賞。

ストレートしか投げない豪腕投手、「剛球一直線」藤村甲子園(ふじむら こうしえん)。甲子園球場の申し子である彼が、持ち前の超剛速球を武器として、女房役・豆タンらと共に甲子園大会優勝を、そして阪神タイガースを目指す。

原作を担当した佐々木守は野球についての知識がなく、タイトル及び主人公の名前にもなっている甲子園球場は水島に指摘されるまで大阪にあるものだと思っていた。

「►ドカベン」で有名な「水島新司」が作画を担当したの野球漫画、およびそれをアニメ化した作品。

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原作は、「►ウルトラマン」や「►シルバー仮面」などの特撮、アニメにおいては、「►アルプスの少女ハイジ」、その他、多くのドラマの脚本を手掛けた「佐々木守」です。

水島新司の本格的な野球漫画の第1作は、1969年に発表した「エースの条件」という漫画が第1作となるようですが、アニメ化された作品としては、本作が最初となります。
また、本作の続編として「一球さん」、クロスオーバー作品として「大甲子園」があります。
一休さんは、アニメ化もされていますので、いずれ取り上げたいと思っています。

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大甲子園は、ドカベンの続編となる漫画ですね。

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そんな、男どアホウ!甲子園の登場人物を軽く紹介しておきましょう。

藤村 甲子園(ふじむら こうしえん)

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主人公。投手。左投左打。
球威のある超速球「剛球」の持ち主で、変化球を毛嫌いする。
口癖は「行くでぇ、豆タン!」
本人が豪語するとおり投打にかけての天才で、打撃面でも強打ぶりを披露した。


岩風 五郎(いわかぜ ごろう)

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通称「豆タン」。捕手。右投右打。
甲子園の恋女房。高校・大学・阪神と、甲子園のボールを受け続ける。
口癖は「はいな、あんさん!」「うちの人」。
自動車事故で失明しても、かすかな球音を頼りに捕手を続ける努力家。
のちに剛球仮面の剛球に当たった拍子に視力が回復する。


千曲 ちあき(ちくま ちあき)

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通称「美少女」。三塁手。右投右打。
甲子園を心から愛している。
初登場時は男装をしており、そのため男子学生と間違えられ野球部に入部させられた。
野球部員が増えた後に引退し、甲子園を見守る。


丹波 左文字(たんば さもんじ)

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一塁手。左投左打。
極道・丹波組三代目。名前は丹下左膳から取ったもので、その名の通り、幼少時の抗争で右目・右腕を失っている。
一時右翼同盟を率いて南波高校支配を狙い、東海の竜率いる番長連合と抗争を起こすが、甲子園たちが結成した南波高校全共闘との三者で野球対決になり、甲子園に負けて和解する。


鬼頭 哲(きとう てつ)

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元プロ野球投手のサウスポーで、本物の剛球の持ち主。
八百長事件に関与したことで、プロ野球を永久追放されている。
南波野球部の初代監督。
甲子園の師匠となり、次から次へと試練を与え鍛え上げた。


池畑 三四郎(いけはた さんしろう)

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中学・高校・大学を通じた甲子園の永遠のライバル。
投手。右投右打。
甲子園の剛球と対照的なアンダースローの軟投派で、「七色の変化球」と呼ばれる程多くの変化球を持つ。


こんな、男どアホウ甲子園のアニメは、「►男一匹ガキ大将」の後継番組として、1970年に放送されました。
■男どアホウ!甲子園

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『男どアホウ!甲子園』は、1970年9月28日から1971年3月27日まで日本テレビで放映。
放送時間は毎週月曜 - 土曜、18時35分 - 18時45分、全156回(全26話)。

原作と違い、タイトルに「!」が入る。

微妙にタイトルを変えているのには何か意味があるんですかね(^^;

それでは、主題歌、行ってみましょう。


男どアホウ!甲子園 主題歌



いきなり実写の炎に被せたシルエット。
これ、ちょっと特撮ヒーローっぽいノリもあって、結構、格好良いですね。
インパクトありますし。

しかし、曲調も男性コーラスも、良い味出してますねー。
炎の映像と相まって、いかにも昭和の熱血青春甲子園って感じです(^^;


さて、男どアホウ!甲子園。
男一匹ガキ大将の後番組という事で、10分枠の帯番組として放送されています。

野球ドラマを10分枠で放送って・・・
NHKの朝ドラより短いですからね。
各回での内容を上手くまとめるのは大変そう。
特に試合のスピード感や緊張感、次回への期待感とか、いろいろ考えて10分に収める必要がありそうです。
ちなみに、「6回」分(つまり、約1時間分)で、「1話」になるようですね。

ところで、本作は、本来は関西を舞台とした物語ですが、第1話放送後に日本テレビの関西出身の上層部が

「声優の関西弁が下手で聞くに堪えない」

とコメントしたため、第3話は標準語の台詞で収録・放映されたみたみたいです。
これに反対した脚本の「雪室俊一」は、

「それならタイトルをいっそ『男大バカ後楽園』とでもしろ!」

と怒り、脚本を降板してしまったらしいですね(^^;

ちなみに、主人公・甲子園の声は、「►巨人の星」の「花形 満」や、「►ルパン三世」の「五右衛門」役で有名な「井上 真樹夫(いのうえ まきお)」です。

ところが、やっぱり標準語では違和感が大きかったようで、第4話からは関西弁の台詞に戻されることになりました。

いやいや、お偉いさんの一言で、大変な事になりましたね。
ただ、途中で標準語になったり、関西弁になったり、あっさり変更しちゃうところが、時代の緩さを感じます(^^;


はい、という事で、男どアホウ甲子園。
水島新司」の野球漫画における、初のアニメ化作品。
10分枠の帯番組でしたが、全156回(全26話)、約半年間に渡り放送されました。
そして、本作の終了後、再放送が行われた後、それを最後に、この帯枠でのアニメ路線は終了しました。
そういう意味では、10分の帯枠における最後のアニメですね。

映像ソフトは、第1~4話を収録したVHS(全2巻)が発売されたのみで、それ以外は、ソフト化されていないようです。

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いつの日か、全話収録のソフトが発売されると良いですね。

以上



※みなさんの感想、思い出など、コメントお待ちしております
【男どアホウ甲子園】
水島新司の野球漫画のアニメ化は、この作品から始まった
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コメント

1301

漫画は読んだ事があるけどアニメもあったんですね
漫画の方は、水島先生の他の野球作品からは想像つかないような荒唐無稽な作品でした。
原作は別の人が書いてるからだと思いますけど。
学生とヤクザの勢力争いがあったり、日本刀を振り回す左文字とか、仮面を被って「剛球仮面」と名乗る池畑とか・・・
野球よりもそちらの印象の方が強く残ってます

2016/03/13 (Sun) 20:27 | あの頃の名無し #- | URL | 編集
1302

佐々木守氏って色々な分野の作品に携わっていて凄いわ
因みに野球の事全然知らずに水島先生が辻褄合わせに苦労したらしいw

2016/03/13 (Sun) 22:11 | あの頃の名無し #- | URL | 編集
1303

佐々木守は有名脚本家だが、この作品の原作をやることになったのはチャンピオンの編集者が佐々木脚本の「柔道一直線」をテレビで見て面白いと思ったからだという 佐々木守は「なんで柔道モノの脚本担当して野球漫画の原作の依頼が来るんだ?」と困惑したとか

しかし本来格闘技が専門の梶原一騎が野球漫画で大ヒット飛ばしたり、その「巨人の星」の野球描写のデタラメさに憤って「ドカベン」などを描いた水島新司がその上を行くデタラメさの大甲子園描いたり、昭和のマンガやアニメの破天荒さはいまではありえんわ

2016/03/14 (Mon) 14:08 | あの頃の名無し #- | URL | 編集

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