
『超音戦士ボーグマン』(ちょうおんせんしボーグマン、Sonic Soldier Borgman)は、1988年4月13日から12月21日まで、日本テレビ系列の毎週水曜日17:00-17:30に放送されたテレビアニメ。
葦プロダクション製作の近未来SFヒーローアニメ。
放送前・放送中のアニメ雑誌などにおける特集記事では、1986年放送開始の『聖闘士星矢』の大ヒットを受けて作られた、いわゆる「バトルスーツもの」や「装着もの」(当時は「鎧もの」や「プロテクトヒーローもの」等の呼称もあった)の一作品に位置づけられることが多く、マーチャンダイジングにおいてもバトルスーツもの作品と同様の主人公たちのフィギュア素体に装甲パーツや武器を装備させる玩具商品がメインであった。
カルト的人気のあるロボットアニメ「►ギンガイザー」や、「►ダンクーガ」、☞マシンロボなど、数多くのロボットアニメを製作してきた「葦プロダクション(現・プロダクション リード)」の作品。
葦プロは、原作ありの作品を手掛ける事が少なくオリジナル作品が多いことが特徴ですが、本作も、「►聖闘士星矢」や「►サムライトルーパー」など、当時、ブームにあった「バトルスーツもの」に分類されるオリジナル作品です。
ただし、主人公達は近未来のサイボーグで科学力(火気や乗用メカ)を駆使して戦う、また(表向きには)戦士以外の職業を持つ社会人であるなど、様々な面で競合他作品との差別化が図られています。
■あらすじ
1999年。東京は、突如空から落下した4つの隕石により壊滅した。
2030年、人間は廃墟となった都市の傍らに新たな科学都市「メガロシティ」を建設する。
そこへ、科学者「ギルバート・メッシュ」率いる妖魔達が現れる。彼らは妖魔石の力で妖魔王を復活させ、世界を征服しようと企んでいた。
サイソニック学園長の「メモリー・ジーン」は妖魔の攻撃を予期しており、独自で開発した「バルテクター」と「ソニックシステム」を使って反撃を始める。
メモリーは3人の戦士、「響リョウ」、「チャック・スェーガー」、「アニス・ファーム」達と共に妖魔に立ち向かってゆく。
今ここに、サイボーグ戦士「ボーグマン」の戦いの日々が始まるのであった。
それでは、オープニング、エンディング、行ってみましょう。
共に、前期・後期の2曲ずつあります。
まずは、前期から。
ボーグマン OP(前期)
「DON'T LOOK BACK」(第1話 - 第24話)
ボーグマン ED(前期)
「FOREVER」(第1話 - 第24話)
歌っているのは、80年代を代表するロックバンド「EARTHSHAKER」ですね!
オープニングは、ノリの良いバリバリのロックで、格好良いですね。
でも、私はエンディングの方が好きです。
はい、続いて後期。
ボーグマン OP(後期)
「夜をぶっとばせ!」(第25話 - 第35話)
ボーグマン ED(後期)
「TENDER」(第25話 - 第35話)
後期の曲も、前期と同様ロック調で格好良いですね。
歌っているのは、「HIPS」。
「HIPS」は、前期の主題歌がヒットしたことを受け、「EARTHSHAKER」のボーカル「西田昌史」と、当時人気を誇った女性ロックバンド「SHOW-YA」のボーカル「寺田恵子」が、本番組のためだけに結成したユニットです。
はい、それでは、ボーグマンのキャラクターを見ておきましょう。
キャラクターデザインは、当時、若手実力派アニメーターとして注目されていた「きくちみちたか(菊池通隆)」が担当しています。
菊池通隆は、同時期にメディアミックス雑誌「コンプティーク」で、「神星記ヴァグランツ」というSF漫画を連載していた「麻宮 騎亜(あさみや きあ)」と同一人物です。
その為、本作のキャラクター達も、アニメ雑誌の読者層や高年齢層のアニメファンを中心に絶大な人気があったようですね。
ああ、凄く分かる気がする。
昭和の(と言っても、最後の年ですが)アニメとは思えないくらい垢抜けたイメージがありますね。
キャラクターの格好良さ、可愛さは、今でも十分通用すると思います。
ただ、その一方で、視聴率やスポンサーのメイン商品である玩具の売れ行きは、あまり良くなかったようですね。
その玩具も少し見ておきましょう。
主力製品は、やはり、「フィギュア素体」に「プロテクター」を装着するという、例のアレ、なんですが・・・。
うーん、これは・・・
完成度低い!(笑)
聖闘士星矢の「聖衣(クロス)」って、凄く格好良く思えたけどなあ。
これらの商品の売れ行きが作品に影響したかどうかは分かりませんが、番組は当初の予定より短縮され、全35話で終わりを迎えたようです(一応、物語自体は大団円で幕を閉じていますが)。
ちなみに、本作の演出スタッフ陣や、キャラクターデザインの菊池通隆は、翌年(1989年)にもバトルスーツもの作品である「天空戦記シュラト」(タツノコプロ制作)にも関わることになります。
はい、という事で、超音戦士ボーグマン。
当時のバトルスーツブームに乗じて製作された葦プロのオリジナル作品。
テレビの視聴率や関連商品では苦戦したようですが、キャラクターの人気は高く、番組終了後もOVA3作品、ドラマCDなどが発売されています。
映像ソフトは、直近では、2011年12月に、TVシリーズ・劇場版・OVAを収録したBD-BOX『超音戦士ボーグマン BD SONIC POWER COLLECTION』が発売されています。
興味のある方は、ぜひ。
以上
※みなさんの感想、思い出など、コメントお待ちしております
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