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【悟空の大冒険】手塚治虫原作の西遊記、時代を先取りし過ぎたアニメ?




【☞悟空の大冒険

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『悟空の大冒険』(ごくうのだいぼうけん)は、1967年に放映された日本のテレビアニメ。手塚治虫の漫画『ぼくのそんごくう』を元に作られた作品である。

1967年1月7日 - 同年9月30日にフジテレビ系にて『鉄腕アトム』(アニメ第1作)の後番組として放映された。カラー作品である。提供スポンサーは、『アトム』に引き続き明治製菓(現:明治)1社。

手塚治虫の「ぼくのそんごくう」は『西遊記』を元に描かれた漫画である。この漫画を原作に虫プロダクションがスラップスティックなギャグアニメとして作り上げたのが本作である。

手塚治虫」原作の「ぼくのそんごくう」を元にした「虫プロダクション」製作のテレビアニメ。
日本のテレビアニメの始祖と言われる「►鉄腕アトム」の後継番組にあたり、放送開始は、1967年1月。
今からもう50年近く前ですから、かなり古いアニメですね。

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それにしては、画像からは、古臭さをあまり感じないのは、手塚治虫の先進的な漫画のセンスなのか、虫プロの技術の高さなのか。

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説明するまでもなく、タイトルやキャラクターを見れば、「西遊記」をモチーフにしたアニメだと分かりますね。
ただ、話の内容は、現代風に風刺されており、「三蔵法師」が「孫悟空」、「猪八戒」、「沙悟浄」と共に、「天竺」まで経典を取りに行く、という基本設定を除いて、ほとんどオリジナルの設定です。
また、登場人物に、「竜子(たつこ)」という女性キャラが追加されているのも特徴です。

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はい、それでは、オープニング、エンディング、行ってみましょう。
オープニングは1曲、エンディングは2曲、あります。


悟空の大冒険 OP/ED
オープニング (第1~39話):「悟空の大冒険マーチ」
エンディング1 (第1~25話):「悟空が好き好き」
エンディング2 (第26~39話):「悟空音頭」



オープニングのノリ、良いですねー。
楽しさが溢れるメロディと映像だと思います。
最初の「スリー!ツー!ワン!ゼロっ!」のカウントダウンは、何だか「►サイボーグ009」の初代オープニングを彷彿させますね。

それから、エンディング。
こちらも、2曲ともコミカルな感じで、アニメのイメージに合っていると思います。

ただ、なぜだろう。
1曲目のエンディング、この歌、何か妙に記憶に在る気がするんだけど・・・。
再放送とかで見たことがあったっけ?・・・かな~。

と、思ったら、2000年代になってから、「メグミルク」のCMで、歌詞を「牛乳が好き」に変えた「替え歌」が流れていたんですねー(^^;

悟空の大冒険 ED替え歌 (メグミルクCM)



笑ったwww

コレだったのかー(^^;

でも、凄い!凄いぞ、俺の記憶力(笑)

あと、全体的な雰囲気から、「►アンデルセン物語」のイメージに似てるなあ・・・

と、思ったら、音楽を担当したのは、「宇野誠一郎」という人で、実は、この人は、「アンデルセン物語」をはじめ、「►ムーミン(初代)」、「►ロッキーチャック」など、初期の「世界名作劇場(当時は、カルピスこども劇場)」で音楽を担当していた人でした。
さらに、歌を歌っている「ヤング・フレッシュ」も、「アンデルセン物語」、「►ひょっこりひょうたん島」などで、多くの作品で宇野氏と組んでいます。

凄い!凄いぞ、俺の直感(笑)


さて、悟空の大冒険。

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当初は、視聴率も好調で、最高視聴率は、何と31.7%を記録しています。
しかし、1967年4月から同じ時間帯に裏番組として「黄金バット」がスタートしてからは視聴率の低下に苦しみました。

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時流に合わせ「妖怪連合シリーズ」などの路線変更も行われましたが、視聴率の盛り返しには至らず、丸4年間続いた「アトム」の後番組にもかかわらず、9か月、全39話で放映を終了しました。

この視聴率低迷の原因の1つとして、劇中の各キャラクターの「大げさな表現」が挙げられることもあるようです。

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当時としては、この演出は時代を先取りし過ぎた部分もあった、と評されていますね。

今では、普通と思われる描写でも、当時は大袈裟過ぎて違和感を感じたのかもしれませんね。
まあ、50年近く前の感覚は想像できませんが(^^;

それから、「三蔵法師」のキャラクターについて、ちょっと触れておきましょう。

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見た目どおり、線の細いナヨナヨしたキャラクターなんですが、喋り方も、いわゆる「オカマ(おねえ)系」です。
これ、実は、三蔵法師の声を担当した「野沢那智(のざわ なち)」さんのアドリブだったようですね。
もしかしたら、この「カマっぽさ」も不人気の原因だったりして?(^^;

でも、その後、人気番組となる実写の「►西遊記」では、女性が三蔵法師を演じることが定番化しましたよね。
そういう意味では、「女性っぽい三蔵法師」を作り出した本作は、やはり時代を先取りし過ぎていたのかもしれません(^^;

ちなみに、「沙悟浄」の声を担当していたいのは、「愛川欽也」さんですよ。

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はい。
と、いう事で、悟空の大冒険。
手塚治虫が原作の西遊記。
鉄腕アトム」という偉大な作品の後を継いだ作品でしたが、メジャーになることなく終了してしまいました。
少しだけ世に出るのが早すぎた作品だったのかも知れません。
映像ソフトは、2008年にComplete DVD-BOXが発売されています。

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来年(2017年)は、生誕50周年になるわけですが、もしかしたら、何かが起こるかも?

■追記
※情報ありがとうございましたm(__)m

手塚治虫の「ぼくのそんごくう」をベースにしたアニメは、実は、本作以前にも制作されていたようです。
それが、「東映(東映動画、現・東映アニメーション)」が1960年に製作したアニメ映画「西遊記」。

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その予告編がこちら↓。

西遊記(1960年 東映)


解説には、

東映動画初期の若い芸術家たちのエネルギーが結集した 痛快娯楽大作。
ストーリーボードを手塚治虫自信陣頭に立って描き、また現場のスタッ フには、のちにわが国のアニメーション界を背負うことになる優秀な人材が大挙参加している。

と、あります。
動画の最初に出て来て、孫悟空と握手をする「社長」は、当時の「本物」の社長さんみたいですね。
いかに力を入れて製作されていたかがわかります。
そして、それに見合うように、この作品は、「ベニス映画特別大賞 」を受賞しています。

キャラクターデザインや動きが、「ディズニーアニメ」っぽいですよね。
1960年に、こんな質の高いアニメ映画が作られていたとは驚きです。
「悟空の大冒険」の原点、というより、まさに日本のアニメの原点と言ってよいかもしれません。

■追記2
※情報どうもありがとうございますm(__)m

本作の元となった手塚治虫の漫画「ぼくのそんごくう」は、2003年に「ぼくの孫悟空」として映画化されました。

「☞ぼくの孫悟空

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ぼくの孫悟空(2003年)


筋書きや登場人物の設定等は、映画用に変更されているようです。
脚本は、「夢枕獏」。
孫悟空の声は、「優香」が担当しています。

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手塚治虫は、西遊記に思い入れがあったようですね。
そんな「ぼくのそんごくう」が、遂に映画化。
とは言え、本人が生きていたら設定を変えてまで映画化したかな、と思ったり(^^;
優香が孫悟空ってのも引っかかりますが(笑)、まあ、興味をひく作品ではありますね。

以上



※みなさんの感想、思い出など、コメントお待ちしております
【悟空の大冒険】
手塚治虫原作の西遊記、時代を先取りし過ぎたアニメ?
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コメント

982

実は手塚治虫が関わった西遊記がもう一つあります。
というか、これが原点なのかもしれません。

西遊記 予告篇
https://www.youtube.com/watch?v=7c5LEgQQW8E

2016/01/28 (Thu) 19:03 | いつもの情報屋さん #SFo5/nok | URL | 編集
984

キャラクターの表情や動きがトムとジェリーみたいな
ちょっと海外アニメの雰囲気がありますよね

2016/01/28 (Thu) 20:21 | あの頃の名無し #- | URL | 編集
985

黄金バットが始まって視聴率低下というのは
ワンダースリー、ウルトラQの関係を彷彿させますw
ワンダースリーも手塚治虫原作
手塚治虫先生の心中はいかに・・・
かくいう自分もリアルタイムで観ていたジジイですが
最終回の記憶がないのは途中から黄金バットを観ていたからでしょうね
バットの最終回は今でも思い出せるのに・・・
ホームビデオの無かった時代
裏番組との視聴率戦争は今とは考えられないくらい壮絶でした

2016/01/28 (Thu) 21:34 | あの頃の名無し #RJYchVrg | URL | 編集
987

最初は、30%を超える視聴率をとっていたアニメが
黄金バットが始まったおかげで短命に終わったってのが凄い。
逆に黄金バット、どんだけ凄かったんだよって話w

2016/01/28 (Thu) 23:32 | あの頃の名無し #- | URL | 編集
989

※982

情報どうもありがとうございました。
記事に追記させて頂きました。

2016/01/29 (Fri) 18:21 | 管理人 #- | URL | 編集
993

「黄金バット」髑髏の姿をしたヒーローというのは現在でも通用するモチーフだと思います
スレタイで「時代を先取りし過ぎた」と仰ってますが
所謂ダークヒーローは時代を超えて愛されているのではないでしょうか?
アメコミでもクモやコウモリの人は変わらぬ人気ですし
今の日本でも仮面ライダーゴースト(幽霊)が放送中なのですから

2016/01/29 (Fri) 23:03 | あの頃の名無し #RJYchVrg | URL | 編集
996

今見ると、さごじょうが河童じゃないのが良いね
河童は解釈間違ってできたイメージなので
本来はこっちが正しい

2016/01/30 (Sat) 12:31 | あの頃の名無し #- | URL | 編集
997

スタージンガーやマシュランボー、ドラゴンボールと西遊記ベースのアニメが作られていますね。
日本人は基本的に最遊記が好きみたいだが、この飛べ孫悟空や劇場版西遊記がその下地を作ったんでしょうね。

2016/01/30 (Sat) 13:00 | いつもの情報屋さん #SFo5/nok | URL | 編集
999

そういえば沙悟浄=河童のイメージが定着したのはいつごろなんだろう?
1967年の「悟空の大冒険」から1978年の堺正章版 「西遊記」の間に
歴史に残らない無いミッシングリングがあったのでしょうか?

2016/01/30 (Sat) 20:18 | あの頃の名無し #RJYchVrg | URL | 編集
1007

※999

私も気になったので、ちょっと調べてみました。
ググッただけなので、「こういう説もある」程度に思って頂ければ結構です(^^;

沙悟浄を最初に河童としたのは誰なのかは不明ですが、
明治の初期の講談では既に河童として語られていたようです。
また、最も古い(と思われる)河童の沙悟浄の図は昭和7年
に刊行された本みたいですね。

なので、1960年の映画や68年のアニメの時代には、既に河童が
定着していたにも関わらず、そうしなかった手塚治虫が凄い、
というか、ちゃんと原典に忠実に描いた、
と、いう感じでしょうか。
さすがですね。

2016/01/31 (Sun) 18:41 | 管理人 #- | URL | 編集
1009

※1007
なるほど、情報の少ない昔ならキャラそのものも日本に馴染み深い存在に翻訳する事もあるのかもしれません
ちなみに自分も西遊記について独自にググったことがあるのですが
本国中国でも時代によって八戒が豚だったり猪だったりするらしいです
日本に限らずそういった事も歴史の一部なのでしょうね
それにしてもやっぱり手塚先生はすごいな~w

2016/01/31 (Sun) 23:40 | あの頃の名無し #RJYchVrg | URL | 編集
1010

「ブラック・ジャック創作秘話」第3巻に、手塚治虫先生の「西遊記」へのこだわりが描かれていますよ。
1988年、手塚先生の遺作となったアニメ「手塚治虫物語 ぼくは孫悟空」でも描かれていましたね。

2016/02/01 (Mon) 13:05 | あの頃の名無し #- | URL | 編集
1011

補足すると、2003年に「ぼくの孫悟空」のタイトルで劇場版アニメとして再映像化されています。
作品としての評価は芳しくありませんが。

2016/02/01 (Mon) 13:10 | あの頃の名無し #- | URL | 編集
1018

※1011
情報どうもありがとうございました。
記事に追記させて頂きました。

2016/02/01 (Mon) 18:41 | 管理人 #- | URL | 編集

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