
【☞ビデオ戦士レザリオン】
『ビデオ戦士レザリオン』(ビデオせんしレザリオン)は、1984年(昭和59年)3月4日から1985年(昭和60年)2月3日までTBS系列で全45話が放送された、東映・東映動画制作のロボットアニメ。MBSは「素人名人会」を放送していた関係で土曜17時後半枠で先行放送されていた。
当時モチーフとして先進的であった、コンピュータ・ネットワーク社会の要素を採り入れている。これらの描写のモチーフは、1983年に公開された映画『ウォー・ゲーム』である。放送前にラジオ番組「ラジオアニメック」で作品が紹介された際、パーソナリティーを務めていた小山茉美がこの映画を想起させる内容であるとコメントした事があった。また敬が学業の成績を改竄するという描写もこの映画の劇中で登場している。
『ビデオ戦士レザリオン』(ビデオせんしレザリオン)は、1984年(昭和59年)3月4日から1985年(昭和60年)2月3日までTBS系列で全45話が放送された、東映・東映動画制作のロボットアニメ。MBSは「素人名人会」を放送していた関係で土曜17時後半枠で先行放送されていた。
当時モチーフとして先進的であった、コンピュータ・ネットワーク社会の要素を採り入れている。これらの描写のモチーフは、1983年に公開された映画『ウォー・ゲーム』である。放送前にラジオ番組「ラジオアニメック」で作品が紹介された際、パーソナリティーを務めていた小山茉美がこの映画を想起させる内容であるとコメントした事があった。また敬が学業の成績を改竄するという描写もこの映画の劇中で登場している。
「►プラレス3四郎」の後継番組で、1980年代に流行したいわゆる「リアルロボット路線」の影響を受けて東映が製作したのが本作、レザリオン。
ただし、早い段階で路線変更されており、当初予定されていたハードな展開は全て白紙にされ、後半は地球外の星からの侵略者と戦う物語に変更されています。
内容的にはガンダム同様量産型ロボとの戦闘が主流ですが、本作品の主役ロボ「レザリオン」がコンピューターのデータで作られている所など、前作の「プラレス3四郎」と同様、パソコンが注目され始めた時代を反映していますね。
ちなみに、タイトルに「ビデオ戦士」とありますが、現在の一般的な認識の「ビデオ」に相当するものは本作では登場しません(^^;
これは、当時のハイテク機器(パソコンなど)が総じて「ビデオ」と称されていたことから名付けられたと言われています。
■あらすじ
西暦1998年、人口・環境・汚染問題のはけ口を地球の外に求める「地球クリーン化政策」を実行に移した地球。
月や火星は地球から捨てられた有害な産業廃棄物の巣窟になり、そこに暮らす人々は苛酷な環境での生活を余儀無くされていた。
だが地球から月へ追放された犯罪者たちは「放射性廃棄物クリーンアップ理論」を完成させた「ゴッドハイド博士」をリーダーに武装蜂起、地球連邦軍に対して反乱を起こした。
反乱軍の攻撃は地球にも及び、物質電送実験を行っていた連邦軍の技術研究所のコンピューター回線とパソコン好きの中学生「香取 敬」の自宅の回線が混線。
敬がプログラミングした通信対戦ゲームのキャラクターであるロボットのデータが、伝送作業中の大型ジェット機と融合し実体化してしまう。
敬は愛する地球を守るため連邦軍の精鋭部隊シークレットフォースの一員となり、実体化したロボット「レザリオン」と共に反乱軍との戦いに身を投じていく。
それでは、オープニング、エンディング、行ってみましょう。
オープニングは、前期・後期(曲は同じ、映像が違う)あるようです。
レザリオン OP
レザリオン ED
ロボットアニメのオープニングとしては、特徴がなくイマイチ盛り上がりに欠ける気がしますね(^^;
まあ、メロディ自体は嫌いじゃないですが。
歌っているのは、「宮内タカユキ」。
どことなく「►ギャバン」等の主題歌を歌っている「串田アキラ」に声質が似ていますね。
「串田アキラ」と同様、「スーパー戦隊シリーズ」、「仮面ライダーシリーズ」、「メタルヒーローシリーズ」全てで主題歌を歌った経験がある数少ない一人です。
それから、エンディングを歌っているのは、「かおりくみこ」。
こちらも、数多くのアニメの主題歌を歌ているアニソンシンガーですね。
「►ダイモス」のエンディング「エリカのバラード」は秀逸。
透き通った綺麗な声で、聴いてて癒されます。
ちなみに、エンディング曲の歌詞は、番組企画当初の設定で書かれており、「ヒロインがラスボスになる」ことが織り込まれた内容になっているようです(実際の内容とは無関係w)。
さて、レザリオン。
東映製作のロボットアニメとしては、「►アルベガス」に続く作品であり、アルベガスのスタッフが多く参加しているようです。
その為か、ロボットの基本的なデザインが似てる気がするんですよね。
全体的に四角いブロックで構成されたようなシンプルなデザイン。
もう少し流線型のデザインだったら格好良かったんじゃないかなあ。
そんなレザリオンですが、これまでのロボットアニメとは一味違った、いかにも電脳世界っぽい合体を行います。
まず、外部フレームをまず目標地点に転送、
内部ユニットによってできた「レーザーファイター」を再分割して、フレーム内に組み込む(マトリクス・イン)ことで合体が完了します。
さらに、番組後半からは、追加装甲のレーザーバトルギアが登場し、「フルアーマーレザリオン」にパワーアップできるようになりました。
やっぱり、ノーマルよりも、こっちの方が格好良いね!
レザリオンの玩具は、前作、アルベガスよりもラインナップが少なかった為、スポンサーの「バンダイ」では、前作比7割程度を見込んでいたようです。
が、しかし、実際は、予想以上に売れず、前作比38%と極めて低い売り上げになりました。
そして、本作を最後に「►コン・バトラーV」より続いた東映本社(テレビ事業部)実制作によるアニメ路線は打ち切られることになったのでした。
この後、東映完全オリジナルのロボットアニメは2005年の「ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU」まで、20年の空白ができることになります。
しかも、オリジナルストーリーとは言え、「►ガイキング」は、1976年のロボットアニメが原点です。
まったく新しいロボット作品ではありませんね。
と、言う事で、ビデオ戦士レザリオン。
コンピューターネットワークの要素を絡めているところなど、当時としては他にない独自性がありますが、熱い激突が主体のロボット作品としては、多少物足りなさがある気がしますね。
ロボットのデザインも、この時代の他のロボットと比較しても、ちょっと地味な気がします。
残念ながら、現在のところ、映像ソフト化はされていないようです。
ただ、2007年に「東映チャンネル」の「スーパーロボット列伝」にてニューマスター版が再放送されたほか、「東映アニメオンデマンド」では、全話ネット配信されているようです。
映像自体に問題は無いようですので、いつの日かDVDが発売されるかもしれませんね。
以上
※みなさんの感想、思い出など、コメントお待ちしております